このsinkの内部では、FrameQueueBufferクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueBufferの2つのキューを管理します。

• 中身のない入力キュー
• 画像データの入った出力キュー

allocAndQueueBuffersクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSink::allocAndQueueBuffers Methodまたは、queueBufferクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSink::queueBuffer Methodのコールによって入力キューに投入されます。入力キューの現在の長さはgetInputQueueSizeクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSink::getInputQueueSize Methodをコールすることで取得できます。

デバイスから画像フレームを受け取ると、入力キューからバッファを受け取り、画像データがコピーされ、出力キューの最後に配置されます。sinkが画像を受け取ったときに入力キューに空きがない場合は、フレームドロップが発生します。Sinkがコピーしたフレーム数やドロップしたフレーム数の情報は、getFrameCountInfoクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSink::getFrameCountInfo Methodで取得することができます。

SinkからはpopOutputQueueBufferクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSink::popOutputQueueBuffer Methodまたは、popAllOutputQueueBuffersクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSink::popAllOutputQueueBuffers Methodを使って出力キューから 画像データを取り出します。出力キューの長さはgetOutputQueueSizeクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSink::getOutputQueueSize Methodをコールすること事で取得できます。

フレームドロップを避けるためには、入力キューにいつでも利用可能なバッファがある必要があります。
そのため、出力キューからデータを取り出したバッファはを再利用できるように再キューすことが必須です。

FrameQueueSinkListener::sinkConnectedクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSinkListener::sinkConnected Methodメソッドは、 Grabber::prepareLiveクラスライブラリリファレンス＞クラス＞Grabber＞Grabber::prepareLive MethodまたはGrabber::startLiveクラスライブラリリファレンス＞クラス＞Grabber＞Grabber::startLive Methodのコール中にSink画像フォーマットが決定された際にコールされます。これにより、ビデオキャプチャデバイスから最初の画像が入力される前に、正しいフォーマットでバッファを割り当て、それらが正しくキューされるために使用することができます。
FrameQueueSinkListener::framesQueuedクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSinkListener＞FrameQueueSinkListener::framesQueued Methodメソッドは、フレームが入力され出力キューにコピーされると、毎回コールされます。コールバック実行中に次のフレームが出力キューに追加された場合は、コールバックが戻った直後に再度コールされます。
FrameQueueSinkListener::sinkDisconnectedクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSinkListener＞FrameQueueSinkListener::sinkConnected Methodメソッドは、 Grabber::stopLiveクラスライブラリリファレンス＞クラス＞Grabber＞Grabber::stopLive Methodのコール中にデバイスが停止するとコールされます。

Grabber::prepareLiveクラスライブラリリファレンス＞クラス＞Grabber＞Grabber::prepareLive MethodまたはGrabber::startLiveクラスライブラリリファレンス＞クラス＞Grabber＞Grabber::startLive Methodがコールされたとき、

• Sinkは出力バッファキューと、入力バッファキューをクリアして、sink.getInputQueueSize() == 0 およびsink.getOutputQueusSize() == 0 となります。
• Sinkはsinkの出力フレーム型を確認し、Graph内で接続されます。
• Sinkはユーザーが提供するFrameQueueSinkListener::sinkConnectedクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSink＞FrameQueueSinkListener::sinkConnected Methodをコールします。

ストリーミングが開始されると、

• Sinkが新しい画像を受け取り、getInputQueueSize() > 0になると、画像がFrameQueueBufferクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueBufferにコピーされ、内部コピーカウンタが追加されます。
• 画像フレームがコピーされると、スレッドが起動され、ユーザーが提供するFrameQueueSinkListener::framesQueuedクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSinkListener＞FrameQueueSinkListener::framesQueued Methodをコールします。
• Sinkが新しい画像を受け取り、getInputQueueSize() == 0になると、内部のドロップカウンタが追加されます。

Grabber::stopLiveクラスライブラリリファレンス＞クラス＞Grabber＞Grabber::stopLive Methodがコールされると、

• Sinkは画像入力デバイスからの画像の受け取りを停止します。
• sink.isCancelRequested()はtrueを返します。
• Sinkは、現在実行中のFrameQueueSinkListener::framesQueuedクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSinkListener＞FrameQueueSinkListener::framesQueued Methodへのコールが返ってくるまで待機します。
• SinkはFrameQueueSinkListener::sinkDisconnectedクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameQueueSinkListener＞FrameQueueSinkListener::sinkConnected Methodをコールします。
• Sinkは入力バッファキューをクリアして、sink.getInputQueueSize() == 0となります。
• 中身の入ったバッファは出力キューに留まり、再度LiveStartまたはLivePrepareがコールされるまでクリアされません。

ヘッダファイル: tisudshl.h
ネームスペース: DShowLib

ICImagingControl3.5より実装

GrabberSinkTypeクラスライブラリリファレンス＞クラス＞GrabberSinkType
　　FrameQueueSink