IC Imaging Control にはRaw画像データをディベイヤ処理する機能が内蔵されています。そのディベイヤ処理の制御用に DeBayerActiveクラスライブラリリファレンス＞クラス＞ICImagingControl＞ICImagingControl.DeBayerActive Property、DeBayerStartPatternクラスライブラリリファレンス＞クラス＞ICImagingControl＞ICImagingControl.DeBayerStartPattern Property、DeBayerModeクラスライブラリリファレンス＞クラス＞ICImagingControl＞ICImagingControl.DeBayerMode Property という3つのメソッドがあります。この機能を使うにはカメラがRawデータをBayer形式で扱うBY8に対応していることが必要条件となります。いくつかのカメラはグレースケールのビデオフォーマット(e.g.Y800, RGB8 etc.)にしか対応していませんが、出力されるのはカラーRawデータです。これはBayerフォーマットにおけるカラーRawデータはピクセルごとに一つの色情報しかないためです。(Rawカラーデータに関してより詳しい情報をお探しであれば、こちらのウェブサイト www.theimagingsource.com にの用語解説にてBayer cameraをご覧ください。) この場合debayer処理はStdFilters.ftfモジュールからロードされたDeBayerフレームフィルタのみを使用して行われる必要があります。

BY8 フォーマットが選択された場合、 IC Imaging Control は画像データにディベイヤ処理を施します。DeBayerActiveクラスライブラリリファレンス＞クラス＞ICImagingControl＞ICImagingControl.DeBayerActive Propertyメソッドによって自動ディベイヤを有効にするかどうかを決定します。ディベイヤモードとパラメータの詳細はDeBayerStartPatternクラスライブラリリファレンス＞クラス＞ICImagingControl＞ICImagingControl.DeBayerStartPattern PropertyとDeBayerModeクラスライブラリリファレンス＞クラス＞ICImagingControl＞ICImagingControl.DeBayerMode Propertyを参照してください。シンク用の自動ディベイヤをに無効にしたい場合は、Bayerフォーマット e.g. eBY8クラスライブラリリファレンス＞エニュメレーション(列挙)＞refenum.ICImagingControlColorformats もしくは MediaSubtypes.BY8クラスライブラリリファレンス＞クラス＞MediaSubtypes をシンク( MemoryCurrentGrabberColorformatクラスライブラリリファレンス＞クラス＞ICImagingControl＞ICImagingControl.MemoryCurrentGrabberColorformat Property , FrameHandlerSink.FrameTypesクラスライブラリリファレンス＞クラス＞FrameHandlerSink＞FrameHandlerSink.FrameTypes Property )にあてがう必要があります。ディスプレイ用の自動ディベイヤを無効にする唯一の方法はフレームフィルタをディスプレイパスに挿入することです。ディスプレイパスは入力ではBayerフォーマットだけを受け入れ、出力はモノクロになります。このフィルタの仕事は入力から出力へデータに変化を加えずコピーすることだけです。フィルタモジュールStdFilters.ftfには Bayer To Y800IC Imaging Controlスタンダードフィルタ＞Bayer to Y800 フィルタ というフィルタがありこの働きを果たします。次のコードフラグメントはRawカラーデータをどのように表示させるかを説明しています。

画像ストリームに対してディベイヤ処理を明示的に行うにはStdFilters.ftfモジュールよりDeBayerフレームフィルタをロードし、画像ストリーム上の必要とされる部分に挿入します。そしてBayerパターンと使用されるアルゴリズムに合うようフィルタパラメータを設定します。
フレームフィルタに関しての詳細はこちらをご参照ください。フレームフィルタ技術関連項目＞フレームフィルタ