カメラの映像を既存のアプリケーションに組み込む方法
概要
既存のアプリケーション(Windowsフォームアプリケーション)にTheImagingSource社のカメラで撮影した映像をWindowsフォーム画面に表示させる方法について説明します。
使用環境
Visual Studio 2022 Current(Visual Studio2010 .NET 2010以降)
Windows10 以上
手順1 準備
- 最新のVisual Studioをインストール(下記ではVisual Studio 2022を使用しています)
- TheImagingSourceカメラ(USBカメラ あるいは GigEカメラ)を用意
- TheImagingSourceカメラのドライバをインストール
- TheImagingSourceカメラのSDK「4-2)IC Imaging Control .NET Component for C#, VB.NET projects」をインストール
手順2 Visual Studioでプロジェクト作成
Visual Studioを起動します。プロジェクトを作成するために[ファイル]メニューにある[新規作成]を選択し、「C#」あるいは「Visual Basic」の「Windows フォームアプリケーション(.Net Framework)」を選択してください。
テンプレートからを選択し、「Windows フォームアプリケーション」を選択します。
上記の画面にて.NET Frameworkバージョンを選択します。.NET Frameworkバージョン2.0から使用する事ができますが、ここでは「.Net Framework 4.8」を選択しています。使用するPCの環境に応じてフレームワークのバージョンを変更してください。
[作成]ボタンを押してプロジェクトを作成します。
上記の画面が起動します。
手順3 参照の追加(dllの追加)
手順1でインストールしたIC Imaging Control(カメラの映像を見るためのライブラリ)を使用するためにパスを追加します。
まず、「ソリューションエクスプローラー」に表示されている[参照]の上で右クリックして、[参照の追加]を選びます。
参照マネージャーにて「TIS.ICImagingControl35.dll」を追加します。
表示されていない場合には下記のパスのdllを追加します。
C:\Program Files (x86)\The Imaging Source Europe GmbH\IC Imaging Control 3.5 .NET Library\bin\x64
上記のようにTISソリューションエクスプローラーで「TIS.ICImagingControl35」が表示されていれば連携完了です。
手順4 dllの追加を使用する
dllで使用するにはVisual Studioの「ツールボックス」欄にて右クリック→[アイテムの選択]をクリックします。
もしツールボックスがなければ、[表示]メニューから「ツールボックス」を選択してください。
[ツールボックスアイテムの選択]ダイアログが表示されますので ICImagingControl が出てくるまでスクロールしてください。そのバージョンが3.5で始まっていることを確認し、チェックを入れてください。[OK]ボタンを押して進みます。
ICImagingControlが「ツールボックス」にリストされ、使用される準備が整いました。
手順5 フォームにコントロールの追加を使用する
「ツールボックス」よりICImagingControlをクリックしプロジェクトフォームにドラッグしてください。
上記のようにフォーム上に白い四角が表示されます。
namespace TEST
{
public partial class Form1 : Form
{
public Form1()
{
InitializeComponent();
}
////////////////////////////
//↓コード追加分(フォームを起動したときにデバイス選択しライブスタート開始)
private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
{
icImagingControl1.ShowDeviceSettingsDialog();
if (icImagingControl1.DeviceValid)
icImagingControl1.LiveStart();
}
//↑コード追加分
////////////////////////////
}
}
Form1.csに下記のコードを追加するだけでDevice Settingsダイアログ画面とライブスタートを開始することができます。