IRカットフィルタについて
産業用カラーカメラには、カメラ側にIRカットフィルタが取り付いています。
カラーカメラにIRカットフィルタが取り付いている理由は、人間の比視感度に近づけるためです。人間の目はIR領域に光には感度がほぼないですが、イメージセンサは人間の目に比べてIR側に感度が高くなっています。過剰なIR光をカットすることで人が目で見た時と違和感のない映像が得られます。
IRカットフィルタがないと常に偽色やにじみがおきるかというとそうではなくレンズの性能次第です。絶対になくてはならないというものではありませんが、カラーカメラでくっきりした画像を得たい場合はあるに越したことはありません。
IRカットフィルタ有モデル/無しモデル
TIS社の「IRカットフィルタ付き」カラーカメラはDFKで始まる型番になっています。「IRカットフィルタ無し」カラーカメラの型番はDBKで始まる型番です。モノクロカメラDMKや、フォーカスコントロールカメラDFK-FシリーズにもIRカットフィルタは搭載されていません。
またミニレンズにはレンズの後端部分にIRカットフィルタが取り付いているものもあります。
カラーカメラとM12マウントミニレンズ、魚眼レンズを用いるときに注意する事
広角レンズやマクロレンズの中には下記のように後端部が出っ張っているものがあります。
このレンズをそのままDFKシリーズなどIRカットフィルタ搭載のカラーカメラに装着するとIRカットフィルタとレンズの後端部分がぶつかって割れてしまうことがあります。必ず組合せによるテストが必要です。もしぶつかるようであれば、DBKモデルまたはモノクロカメラDMKモデルで検討しましょう。
またミニレンズによってはレンズの後端部分をIRカットフィルタよりも奥に押し込まないとフォーカスが合わないものもあります。
その場合もDBK(カラーIRカットフィルタ無し)モデル、またはDMK(モノクロ)モデルが必要です。
産業用カメラでUVCカメラとして動作するもの
最新のPYTHON、Starvis、Pregiusセンサー搭載カメラ。
フォーカス位置をSDKからコントロール可能。USB2.0とUSB3.0のモデル有。