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コンパクトUV放射照度・積算光量計
シリーズ名
CURELOGシリーズ
シリーズ名
CURELOGシリーズ
長時間、高速、高精度な紫外線データロガー
- 最大4チャンネルの積算光量を同時測定可能
- 厚さ14mm、手のひらサイズのコンパクトな筐体
- バッテリー駆動に対応したポータブルデバイス
- ボタン1つで簡単操作
- 最大180時間の長時間データ記録に対応
- ベルトコンベアに適した最大2000Hzの高速測定
- 24ビット高精度AD変換
- データ比較などが行えるソフトウェア付属
Opsytec社のCURELOGシリーズは、高速で高精度な紫外線測定が長時間行えるUV放射照度・積算光量計です。ラッカー(漆液)硬化、接着、殺菌、滅菌、消毒、UV露光などの様々なアプリケーションにご利用いただけます。最大2000Hzのサンプリングレートに対応しており、高速のベルトコンベアシステムでの測定が可能です。最大180時間の測定に対応しており、UV消毒など長時間低照度の測定にもご利用いただけます。また、高精度ADCによって0.0001 mW/cm²の分解能を実現しています。
UV硬化などの用途に、UVA, UVB, UVC, VISBの4チャンネルを取得できるCURELOG PRO、UV接着などで使われる365nm, 385nm, 395nm, 405nm, 450nmの波長のLED測定に適したCURELOG LED、UV殺菌など向けに1つの波長域を測定するCURELOG ONEをラインナップしています。
付属のソフトウェアでは、デバイス内に保存されたデータを読込み、時系列の照度変化を確認したり、複数の測定を重ねて比較したりすることができます。CSV出力にも対応しており、解析も簡単に行えます。
放射照度レンジ | 0.0001 - 25,000 mW/cm² | ||||||||||||
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積算光量レンジ | 0.0001 mJ/cm² - 6MJ/cm² | ||||||||||||
分解能 | 0.0001 mWcm² / mJ/cm² | ||||||||||||
キャリブレーション | PTB / NISTトレーサブル ISO17025(オプション) |
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サンプリング周波数 | 1/40/80/125/200/500/1000/2,000 Hzから選択可能 | ||||||||||||
再現性 | ~1% | ||||||||||||
記録時間 | 5分/10分/20分/50分/80分/125分/4.5時間/180時間(サンプリング周波数による) | ||||||||||||
メモリ | 64MB | ||||||||||||
AD変換 | 24ビット | ||||||||||||
ディスプレイ | グラフィカル、128 × 64 px | ||||||||||||
寸法 | 62.5 × 100 × 14mm | ||||||||||||
センサーの位置 | 裏面 | ||||||||||||
重量 | 約130g | ||||||||||||
コサイン補正 | Yes | ||||||||||||
動作温度 | 70℃(60秒以内の短時間であれば環境温度120℃まで) | ||||||||||||
電源供給 | 内蔵リチウムイオンバッテリー | ||||||||||||
連続動作時間 | 30時間/満充電 | ||||||||||||
インターフェース | USB | ||||||||||||
システム要件 | Windows10、30MB HDD、4GB RAM | ||||||||||||
波長レンジ | CURELOG PRO:UVA、UVB、UVC、VISB CURELOG LED:UVA+、UVBB CURELOG ONE:UVC/UVB/UVA/UVBB/LUX のいずれか |
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センサ測定波長 |
※下の画像をクリックすると拡大された画像が表示されます |
■ 寸法
curelogは本体側面のボタン1つで操作を行います。
非常にシンプル操作で測定が行え、本体画面では最大照度と積算光量が確認できます。時系列の変化はソフトウェアで確認できます。
■ 電源のオン・オフ
本体ボタンで電源が入り、シリアル番号やファームウェアバージョンなどが表示されます。
再度ボタンを押すと、スタンバイ画面が表示されます。
curelogONE-UVCの例
curelogPROの例
電源を切る際は、ボタンを長押しします。
■ 測定開始・終了
スタンバイ画面で本体ボタンを押すと確認画面が表示され、もう一度ボタンを押すと、測定が開始されます。
測定中は「measurement is running」と表示されます。
本体ボタンを押すと測定が終了し、以下の画面が表示されます。
測定結果が表示されます。測定中の最大照度値と積算光量が表示されます。
curelogONE-UVCの例
curelogPROの例
■ 放射照度計の仕組み
分光放射照度計(スペクトロラジオメータ)は、対応した波長範囲の紫外線の強度をスペクトル分解能で測定する紫外線測定器です。放射照度計とは異なり、個々の波長または非常に狭い波長域の強度を連続的に測定することができます。分光放射照度計は、紫外光をスペクトル成分に分割する分光器を使用しています。分光器には、通常回折格子(グレーティング)やプリズムが用いられます。検出器としては、CMOSやCCD、光電子増倍管が使用されます。分光器によって選択された波長は検出器で記録され、電気信号に変換されます。
拡散板(ディフューザー):
拡散板は、入射した紫外線を均一に散乱させるために使用されます。方向依存性を補正するために重要であり、コサイン補正としても知られています。微細なガスバブルを含む不透明な石英ガラス、またはPTFEなどで作られます。
フィルター:
紫外線の特定の波長域(UVA、UVB、UVCなど)を選択分離するために、フィルターを使用します。干渉フィルタ、吸収フィルター、バンドパスフィルター、ロングパスフィルターなど、さまざまなタイプの光学フィルターが使用されます。これらのフィルターはUV測定装置の用途に合わせて選択されます。
検出器(フォトダイオード):
検出器は、紫外線放射を電気信号に変換する紫外線測定器の主要なセンサーです。シリコン(Si)や炭化ケイ素(SiC)などの半導体材料で構成されています。これらの材料は紫外線に反応し、入射強度に比例した電流を発生します。
アナログ・デジタル変換器(ADC):
アナログ・デジタル変換器は、検出器によって生成されたアナログ信号を、処理装置(マイクロプロセッサー)で扱えるデジタル信号に変換します。AD変換器はアナログ信号をサンプリングし、高精度でデジタル値に変換します。AD変換器の分解能(12ビット、16ビット、24ビットなど)は、測定値の精度に影響します。
■ 放射照度計の測定値
分光放射照度計は、異なるアプリケーションに対応する様々な種類の測定値を提供します。代表的な測定値は以下の通りです。
放射照度(Irradiance):
放射照度は紫外線放射の強度を表します。これは、ワット毎平方メートル(W/m²)、ミリワット毎平方センチメートル(mW/cm²)、マイクロワット毎平方センチメートル(μW/cm²)などの単位で測定されます。単位面積あたりの紫外線の強さを示します。面積の単位は簡単に換算でき、例えば、10mW/cm²は100W/m²(=100,000mW/m²)に相当します。
積算光量(dose):
積算光量は、放射照度と照射時間の積で、1平方メートルあたりのジュール(J/m²)で示されます。これは、UV照射の累積効果が影響するUV硬化やUV殺菌などの用途で特に重要となります。
■ ISO17025認定の校正試験所
Opsytec Dr. Gröbel社は、ISO/IEC 17025:2018に準拠して認定されています。この認定はドイツのDAkkSによって与えられています。DAkkSは国際的な認定機関であるEA、IAF、ILACのメンバーであり、弊社の認定は国際的に認められています。
当社のキャリブレーションラボラトリ(K-20284-01-00)では、放射照度計とUVセンサーを低い不確かさで校正することができます。この校正サービスは、当社独自の測定機器だけでなく外部の機器に対しても提供しています。
また、分光放射計(分光計、モノクロメーター、ダブルモノクロメーター、アレイ分光計)やランプ/ランプシステムの校正試験も行っています。 IEC 62471-6:2022に準拠した、ランプ、LED、およびそれらを使用するシステムの光生物学的安全性の試験と分類も行っています。テストラボラトリー(PL-20284-01-00)も2017年よりDAkkSの認定も受けています。
■ アプリケーション例
工業分野や科学分野などの幅広い分野において紫外線ランプ、UV-LEDの測定で活用されています。
- UV接着、粘着材、光学レンズ、ラミネート
- 半導体製造工程におけるフォトレジスト
- UVインクの硬化、電子部品の印字硬化
- 歯科材料、3D光造形
- 液晶フィルムディスプレイ基板の仮止め
- 表面コーティング
(木材、金属、プラスチックなど)
など
- 紫外線殺菌装置(薬剤、食品など)
- UV水殺菌装置
- 消毒プロセスのモニタリング
- 医療機器の滅菌
など
- 自動車の外装、内装、機能部品関連
- 電子部品(プリント基板、コンデンサなど)
- 筐体関連(携帯、デジカメ、冷蔵庫)
- 液晶パネル(ガラス、カラーフィルター)
- 半導体(ウエハー、リードフレーム)
- 光学製品(ガラスレンズ、樹脂レンズなど)
- 木工(塩ビシート)
- キーボード、ICカード、タッチパネル
など
- 紫外線療法における正確な投与
- 紫外線暴露モニタリング
- ソラリウムにおける積算光量モニタリング
- 作業現場での紫外線安全管理
など
- 新規材料の開発
- 紫外線照明を利用した研究
- 光化学反応の研究
- 紫外線の環境への影響に関する研究
など
- UV照明、UV-LEDなどの光源の測定
- UV照射装置
- 材料の製造過程
- 非破壊検査(NDT)
- 紫外線劣化試験での積算光量測定
- HEV(高エネルギー可視光線)やHUVAの測定
- 環境モニタリング
- マルチチャネル測定
- データロギング
など
■ 紫外線測定器を利用するにあたって
紫外線測定器を最大限に活用するために、以下の点にご留意ください。
・測定器を使用環境に設置する際、放射照度は距離に依存するため、測定器を目的の場所に正確に配置する必要があります。例えば、UV接着の場合は接着を実施する場所、作業場の測定の場合は顔の位置で測定を行います。
・校正は、正しい校正用光源を使用して実施します。校正用光源のスペクトルが測定対象のUV照射器のスペクトルと完全に一致しない場合に、スペクトルの不一致が発生し、測定に大きな影響を与えます。Opsytec Dr. Gröbel社では、幅広い種類の校正用光源を所有しており、用途に応じた校正プロセスを取ることでこのようなミスマッチを最小限に抑えます。
・長く利用するために、測定器が汚れないように保護をお願いします。測定器が汚れている場合は、イソプロピルアルコール(IPA、イソプロパノール)と糸くずの出ないリントフリー布で丁寧に清掃します。
・定期的な校正を実施します。正確なデータ測定と汚染や経年劣化を防ぐために、測定器の定期的な校正を行います。
商品コード(型番) | 内容 | 価格 |
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curelogPRO | CURELOG PRO UVセンサー 4チャンネル(UVA, UVB, UVC, VISB) | お問い合わせ |
curelogLED | CURELOG LED UVセンサー UVA+(330-455nm)& UVBB(230-400nm) | お問い合わせ |
curelogONE-UVC | CURELOG ONE UVセンサーUVC(200-280nm) | お問い合わせ |
curelogONE-UVB | CURELOG ONE UVセンサーUVB(280-315nm) | お問い合わせ |
curelogONE-UVA | CURELOG ONE UVセンサーUVA(315-400nm) | お問い合わせ |
curelogONE-UVBB | CURELOG ONE UVセンサーUVBB(230-400nm) | お問い合わせ |
curelogONE-LUX | CURELOG ONE UVセンサーLUX(380-780nm, V(λ)) | お問い合わせ |
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