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オールインワン小型GigEカメラ

シリーズ名

VIXGシリーズ

レンズ・照明内蔵 オートフォーカスカメラ Baumer(バウマー)社製 GigEカメラ


  • レンズ・照明・オートフォーカス内蔵
  • Baumer社 GigEカメラ
neoAPI for Python アプリケーションノート一覧
point
  • Onsemi製 高画質高感度CMOS採用
  • 短露光時間モードで1μsecでの撮影可能
  • マルチキャスト転送対応
  • レンズ・LED照明・オートフォーカスがオールインワンのキューブカメラ
  • IEC 60068-2-6, IEC 60068-2-29 試験規格準拠
  • Pythonでの制御に対応(aravis、harvesters)
  • NVIDIA Jetsonシリーズ、Raspberry対応
  • IO制御にPLC準拠の電圧を利用可能

アルゴ取扱いのBaumer(バウマー)社のVIXGシリーズは、照明、レンズ、オートフォーカス機能が搭載されている、オールインワンの小型キューブのGigEカメラです。

徹底した個体毎の調整により個体差を小さくした安定供給を実現しており、一定品質の供給による安定したシステム構築を継続的に行う事が可能です。

再送用内部バッファによる確実で安定したデータ転送を備え、フリーランと同等のフレームレートでトリガー撮影可能なオーバーラップトリガーモードが支援されております。PLCとの連携を意識したマルチプルデジタルI/Oも搭載。

高効率放熱設計と温度監視センサが高温環境下での安定した動作を提供し、一定の振動/衝撃耐性も確保されていますのでより負荷の高い環境化への適応性も考慮されています。

付属SDKのBaumer-GAPIは開発者にとって直感的なインタフェイスが支援され、ソフトウェア開発用のマニュアル内容も充実し、Windows/Linux(32/64bit)に対応しています。

GigE VisionやGEN<I>CAM APIにも対応しておりますので、各種サードパーティー製ソフトでの動作も可能です。

※レンズは別売です。


VIXGモデルの特徴

耐久性と画像品質維持のための回路サイズ確保と小型化を絶妙なバランスで兼ね備えています。
長期間・長時間稼働し続ける事を想定した様々な工夫が盛り込まれており、一定の品質を維持・提供する事を主目的に設計されています。安定した品質の確保により、製品品質の一貫性の向上や、製品交換後のキャリブレーション負担の軽減を提供します。

1 qTeach Buttons 7 Camera(with electromechanical focus)
2 Display 8 Internal illumination
3 LED Link 9 Electrical connection; 12-pin M12, A-encording
4 LED Power 10 Ehaernet connection(1 GigE); X-encording
5 Illuminated ring(4x RGB LED indicators) 11 Protective plus(USB-C port without function)
6 Sensor(filter recognition)
IP67仕様に変更可能

VCXG.Iシリーズ紹介

GigEカメラのVIXGシリーズでは小型軽量な防水防塵ハウジングへの変更にも対応。 標準モデル同様に耐振動性(10G)と耐衝撃性(100G)も兼ね揃えており、 ロボットアームの先端など激しく可動するより過酷な環境への産業用カメラの導入を可能とします。

レンズ保護は専用の保護チューブ(別売)を使用し、φ49.5mmの標準サイズとφ65mmの大口径サイズを用意。延長チューブと組み合わせる事で様々なレンズを保護チューブに納めることが可能です。レンズ保護構造はベースマウントプレートをカメラに取り付け保護チューブを被せる方式のため、自由な大きさの自作保護チューブを取り付ける事も可能になりました。


確かな光軸中心
Baumer社CXシリーズの正面図

光軸の中心がセンサの中心と合うようにカメラ毎にセンサ位置を微調整しています。

また、高精度削り出しによる剛性の高い正方形ハウジング部品を採用しており、どの向きで設置しても中心軸が変わりません。

取り付けネジ穴も四方それぞれに用意されていますのでどのような向きからの撮影でも確実に中心を捉えます。

常に一定のフランジバックを提供

個体ごとにセンサ面からのフランジバック距離を微調整しており、常にCマウントのフランジバック距離を維持した製品を提供しています。

同じ固定位置、同じレンズを使用していればカメラを交換してもピントずれの心配がありません。

粉塵のないクリアな画像の提供
粉塵対策もばっちりなBaumer社CXシリーズ

シーリングパッドがカメラ背面から混入する粉塵を防ぎます。

前後を密閉する防塵対策が長期間の継続使用によるセンサ上への粉塵付着を軽減し、一定品質の画像を提供します。

内部メモリレコーディングBurstMode対応

トリガーモードでの制御時に高速な間隔でのトリガー入力を行っても内部バッファにデータを蓄積してからゆっくりとGigEインターフェイスから出力するBurstModeに対応。
蓄積した全てのデータを出力するまでのインターバルが必要ですが、GigEの出力帯域を超えるようなフレーム間隔での撮影が可能です。

FPN補正(CMOS特有の固定パターンノイズを抑制)

FPN補正はセンサごとに計測された暗時出力信号不均一性(DSNU)と明時出力信号不均一性(PRNU)データを利用して各列の出力値を修正しています。各センサのFPNパラメータは出荷検査時に計測しており、最適な補正係数が計測により算出されカメラ内に補正値が保存されます。ただし、工場から出荷されたカメラの補正係数は固定化されているのでユーザーがその値を変更する事はできません。FPN補正のオン/オフを切り替える事だけが可能です。

高電圧対応デジタルI/O搭載

工場環境で用いられる高電圧仕様に対応。電源入力は24VDCまで対応可能です。
また、カメラのデジタルIO端子では最大30VDCまで対応可能。12VDCや24VDC等の高電圧トリガ信号を直接利用可能です。
デジタル入力端子にはスパイクノイズを除去するデバウンサー機能を搭載。不意に入ってきたノイズ信号による誤動作を防ぎます。 高電圧による安定した入出力信号とフィルタ機能により、確実で安定したトリガ制御を提供します。

信号出力制御:タイマー(パルスジェネレータ出力)

カメラは露光開始時や露光停止時などカメラの内部信号や、Input端子からの信号をトリガソースとして利用し内部タイマーを起動する事が可能です。 設定したタイマーのパラメーター内容に従いカメラは指定のOutPut端子から信号を出力します。 タイマーの起動には遅延を指定する事も可能ですので指定した信号ソースに従って自由な長さ、タイミングで信号出力が可能です。

Baumer社CXシリーズの信号出力制御図
欠陥画素やクラスタ欠陥なしの画像の提供

周辺画素を利用してセンサ上の欠陥画素を補正する事でクリアで精度良い画像を提供可能です。
この機能はデフォルトで有効化されていますがユーザーの操作で無効化する事も可能です。

【技術情報】欠陥画素の位置について
精度の高い画像を提供するBaumer社CXシリーズ

欠陥画素の位置は工場出荷時に検査されます。 該当する画素の位置はカメラ内の補正リストに格納されます。 リストには最大511箇所までの位置を格納可能で、ユーザー側でリストを更新する事も可能です。

自動タスク撮影機能「シーケンサー」搭載

例:切り出し位置を切り替えながらの撮影

VCXシリーズの新シーケンサー機能は、

[露光時間]
[ゲイン]
[画素切り出し開始位置(X,Y)]
[画素切り出しサイズ(横幅,高さ)]
[トリガーモード(On,Off)]
[ユーザートリガ信号出力(On,Off)]

のカメラ設定をパラメータセットとしてカメラに記憶させ、 複数のパラメータセットを遅延無しで切り替えながら自動撮影を行わせる機能です。

各パラメータセットでの撮影枚数や、トリガーに応じての撮影枚数、内部イベントに応じたパラメータセットの切替なども定義できるため、高速に設定を切り替えながら所定のタイミングで指定枚数を撮影可能です。

シーケンサー機能では1パターンで最大128個のパラメータセットが管理でき65536枚まで撮影管理が可能。 パターン番号を切り替えるだけで最大4パターンまで予め設定しておいた異なるパラメータセットに切り替えが可能です。

【技術情報】切り出し位置を切り替えながらの撮影

回転しながら一定速で移動するビンを映している状況で、ビンの全体を捉える程度の画素数に切り出した設定を行い高フレームレートでの出力を実行しておき、移動量に応じた切り出し開始位置をシーケンサーのパラメータセットに設定してトリガに応じた撮影を実行します。

こうする事で指定の移動量毎に発行されたトリガに応じて画像取得とパラメータセットの切り替えが行われ、指定ポイントごとでのビンのみの画像を得られます。

これによりビンの全周画像を取得しつつ処理する画像データのサイズ削減と取得フレームレートの向上によるタクトタイム短縮の効果が得られます。

【技術情報】異なる照明を用いた連続取り込み

シーケンサーなら撮影開始トリガに応じて指定枚数を連続撮影しつつ、パラメータセットが切り替わる毎にユーザートリガ信号を発信して3つのOutPutラインに接続した3つの異なる照明を切り替える事も可能です。

一つの対象物に異なる照明を使用する事でそれぞれの波長でしか見えない現象を捉え検査精度の向上が可能です。

また、シーケンサー機能による遅延性の小さい高速な信号出力先切り替えと設定切り替えにより撮影時間の短縮にも寄与します。

【技術情報】ダブルエクスポージャー撮影

異なる露光時間をそれぞれのパラメータセットに与える事で2つのフレーム間の読み出し間隔を短くする事が可能です。

1枚目の露光時間を読み出し時間よりも短くし、2枚目の露光時間を読み出しと同等かそれよりも長くする事で、 トリガに応じて開始される1回目の露光が終わった後ごく短い時間で2回目の露光が開始可能です。

もちろん、各露光に応じてトリガ出力を行う事もできるので照明に連動したダブルエクスポージャも実行可能です。

FOVとフォーカスエリア

レンズ A:距離 B:FOV
最小 最大 最小 最大
VIXG-10M.W.06 f = 6 mm F/3.5 50mm 1000mm 41mm × 25mm 649mm × 408mm
VIXG-10M.W.08 f = 8 mm F/3.5 50mm 1000mm 29mm × 18mm 485mm × 303mm
VIXG-10M.W.16 f = 16 mm F/1.8 50mm 1000mm 23mm × 14mm 240mm × 150mm

ラインナップ

レンズ・照明内蔵 オートフォーカスカメラ:モノクロセンサ)
商品コード
(型番)
解像度 フレーム
レート
センサ ピクセルサイズ
[μm]
センサメーカー レンズ

VIXG-10M.W.06
1280×800 50fps 1/4” 3.0 On Semiconductor AR0144CS f = 6 mm F/3.5
VIXG-10M.W.08 1280×800 50fps 1/4” 3.0 On Semiconductor AR0144CS f = 8 mm F/3.5
VIXG-10M.W.16 1280×800 50fps 1/4” 3.0 On Semiconductor AR0144CS f = 16 mm F/1.8
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